川で溺れ女子児童3人死亡 花を手向ける人たちの姿 福岡 宮若

21日、福岡県宮若市で川遊びをしていた小学6年生の女子児童3人が溺れて死亡した川には、22日朝、花を手向ける人たちの姿が見られ、夏休み初日に失われた幼い命を惜しむ声が聞かれました。

21日昼すぎ、福岡県宮若市を流れる犬鳴川で、川遊びをしていた小学6年生のいずれも11歳の女子児童3人が溺れ、救助されましたがその後、全員の死亡が確認されました。

現場の川の河川敷には花束やお菓子が供えられ、22日朝も花を手向けたり、現場に向かって手を合わせたりする人たちの姿が見られました。

この川の近くを自転車でよく通るという男性は「あまりにもかわいそうで、いたたまれない気持ちで来ました。私も子どものころこのような川でよく遊んでいたので、ひと事ではないような気がします」と話していました。

また、花を手向けた男性は「同年代の子どもがいるので、同じ気持ちで自分のできることは何かないかと思って、花だけ供えに来させていただきました」と話していました。

一方、3人が通っていた宮若西小学校では午前11時から6年生の保護者を対象に保護者会が行われました。

学校によりますと、保護者会には60人余りが参加し、黙とうをささげたあと学校側から事故の経緯を説明したほか、6年生の児童への家庭訪問や全校児童を対象にしたアンケート、それにカウンセリングを通して子どもの心の状態を把握し、事故の影響について注意深く見守っていく方針を話したということです。

また、家庭でも水の事故や交通事故などに気をつけるよう改めて子どもたちと話し合い、地域や学校と一体となって子どもの命や安全を守るよう呼びかけたということです。

保護者会のあと日高暢裕校長は「亡くなった子どもの家族のケアを優先したい」と述べたうえで、亡くなった3人について「明るく元気で、放課後よく声をかけてくれた。ご家族や担任のことを考えるとたまらない気持ちです」と悲しみをこらえながら話していました。