圏央道 千葉県内の大栄JCTから松尾横芝IC 来年度の開通断念

首都圏郊外を環状に結ぶ「圏央道」のうち、千葉県内のおよそ18キロの区間について、国土交通省は、トンネル工事が難航していることなどから来年度中に開通させる計画を断念し、開通は大幅に遅れる見通しとなりました。

「圏央道」は、成田市にある大栄ジャンクションと山武市にある松尾横芝インターチェンジの間の18.5キロが、千葉県内では唯一、未開通の区間となっていて、令和6年度(2024年度)中の開通を目指して工事が進められてきました。

千葉県も成田空港へのアクセスが改善されることなどから期待を寄せていましたが国土交通省千葉国道事務所によりますと、芝山町でトンネルの掘削工事中、天井部分から土砂が落下するなどして追加で工事を行う必要が出てきたほか、成田市内では地権者の合意が得られず、土地が取得できていない区間もあるということです。

こうしたことなどから千葉国道事務所はこの区間の来年度中の開通を断念し、工事の日程を見直すことを決め、開通は大幅に遅れる見通しとなりました。

国土交通省千葉国道事務所は「関係機関にさまざま協力をいただいたにもかかわらず、このような進捗(しんちょく)になり申し訳ございません。1日も早い開通を目指して、工事を行っていきます」としています。