駐英ウクライナ大使解任発表 背景にゼレンスキー大統領批判か

ウクライナ大統領府は21日、イギリスに駐在するプリスタイコ大使の解任を発表しました。解任の理由は明らかにしていませんが、イギリスメディアは、プリスタイコ氏が各国からの軍事支援への対応をめぐってゼレンスキー大統領を批判したことが背景にあると報じています。

ウクライナへの軍事支援をめぐって、イギリスのウォレス国防相がウクライナは各国にもっと感謝の意を表すべきだと述べたことについてゼレンスキー大統領は今月12日の記者会見で「これ以上どうやって感謝すればいいのか。国防相はその方法を手紙に書いて教えてほしい」などと応じました。

これについて13日、プリスタイコ大使はイギリスのテレビ局スカイニュースの番組で「こうした皮肉は不健全だ。われわれの関係に何かがあるとロシアに見せる必要はない」と大統領の発言を批判していました。

イギリスの一部メディアは、これが今回の解任につながったという見方を伝えています。

プリスタイコ氏は、ウクライナの外相と副首相を経て2020年からイギリス大使を務めてきました。

イギリスからアメリカに次ぐ規模の軍事支援を取り付ける上で大きな役割を果たしてきたとしてイギリスメディアからは解任の影響を指摘する声も上がっています。