【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(22日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる22日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領 報復措置を示唆

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシア軍が穀物の積み出し港があるウクライナ南部の黒海沿岸の地域を攻撃していることなどを非難し、報復措置をとると示唆しました。

また、ゼレンスキー大統領は21日アメリカで行われた安全保障に関するフォーラムにオンライン形式で参加し「長距離兵器を待ち望んでいる」と述べ、アメリカに射程の長い地対地ミサイルなど軍事支援の強化を改めて訴えました。

国連安保理緊急会合 ウクライナ産農産物 ロシア輸出合意停止で

ウクライナ産の農産物の輸出をめぐる合意の履行をロシアが停止したことを受けて、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「ロシアは黒海で脅迫を行っている。政治的な駆け引きのために人類を人質に取っている」と非難したほか、日本の石兼国連大使も「食料を武器として使うことなく、速やかに国際的な枠組みに復帰して輸出を再開するよう、強く求める」と訴えました。

またウクライナ産の農産物を輸入する国が多いアフリカのうちガーナの代表は「停止した合意が再び実現することはないだろう。合意が更新されなかったことに深く失望している」と述べました。

これに対してロシアのポリャンスキー国連次席大使は「合意によって輸出された農産物のおよそ70%が所得の高い国に輸出され、エチオピアやイエメン、スーダンなどの最貧国が受け取ったのはわずか3%未満だ」として、ウクライナ産の農産物が途上国にはほとんど輸出されてこなかったと反論した上で、ロシア産の穀物や肥料などに科されている制裁などがすべて解除されないかぎり合意は履行できないと、改めて主張しました。

ユネスコがロシアを非難 攻撃でオデーサの世界遺産に被害

フランスのパリに本部があるユネスコ=国連教育科学文化機関は21日、声明を発表し、前の日にロシア軍がウクライナ南部の港湾都市オデーサを攻撃した際、ユネスコの世界遺産に登録された「歴史地区」が被害を受けたとしてロシアを非難しました。

声明によりますとロシア軍の攻撃は「歴史地区」の周辺地域に対して行われ、衝撃で、地区の中にある博物館などの建物が被害を受けたということです。

声明では、去年2月に軍事侵攻が始まって以降、ウクライナで被害を受けた文化財の数はおよそ270にのぼるとしています。

今月6日にも、中世の町並みを残す西部の都市リビウで、世界遺産に登録された地区の周辺がロシア軍の攻撃を受け、ユネスコがロシアを非難する声明を出しています。

ゼレンスキー大統領とトルコ大統領が電話会談

ウクライナのゼレンスキー大統領とトルコのエルドアン大統領は21日、電話会談を行い、ウクライナ産の農産物の輸出をめぐり意見を交わしました。

ゼレンスキー大統領は「穀物合意を再開させるための取り組みについて調整した」としていて、仲介役のトルコに対し、輸出の再開に向けた協力を要請したとみられます。

またトルコ大統領府によりますとエルドアン大統領は「ロシアとウクライナの和平のために努力を続けている」とゼレンスキー大統領に伝えたということで、仲介役として、事態打開を目指す姿勢を強調しました。

“プーチン政権批判 強硬派のギルキン氏拘束”現地メディア

ロシアの複数のメディアは21日、プーチン政権を批判してきた強硬派のイーゴリ・ギルキン氏が首都モスクワで治安機関に拘束されたと伝えました。国営のロシア通信によりますと、ギルキン氏はインターネット上で過激な活動を呼びかけた疑いがもたれ、最長で5年の禁錮刑を科される可能性があるということです。

ギルキン氏は9年前にウクライナ東部で親ロシア派の武装勢力の軍事部門を率いていました。そして2014年7月、オランダ発のマレーシア航空機が撃墜され乗客乗員298人が死亡した事件に関与したとして、去年、オランダの裁判所から終身刑の判決を言い渡されています。

ギルキン氏は、ロシアによる軍事侵攻を支持する一方で、進め方が効果的でないとしてプーチン政権やロシア国防省などを批判してきました。

今月18日には「臆病で凡庸な人間がさらに6年も政権を握ることにロシアは耐えられないだろう。彼が最後にできる有益なことは、真に有能で責任感のある何者かに権力を譲ることだ」とプーチン大統領を批判しています。