首相“障害者の生活支える体制づくり進める” 栃木県の視察で

岸田総理大臣は、栃木県を訪れて障害者が働くワイナリーを視察し、多様性が尊重される社会の実現に向けて、障害者の雇用を確保し、生活を支える体制づくりを積極的に進めていく考えを示しました。

岸田総理大臣は、ことし10月で政権発足から2年になるのを前に全国を視察して国民の声を聞く取り組みをスタートさせ、21日は栃木県足利市を訪れました。

岸田総理大臣は、およそ80人の障害者が働くワイナリーで農園に実っているワイン用のぶどうに、紙で作った雨よけの傘をひと房ずつ取り付ける作業などを視察しました。

視察のあと岸田総理大臣は、記者団に対し「障害者が働く喜びを実感しながら世界のワイン通をうならせるほどのワインを生み出している話を聞き、感銘を受けた。多様性が尊重される社会、意欲のあるすべての人が力を発揮できる社会を目指していかなければならない」と述べました。

そのうえで「よりよい働き方が選択できるように、福祉と雇用の連携強化や生活を末永く支える体制づくりに向けて努力していきたい」と述べ、障害者の雇用を確保し、生活を支える体制づくりを積極的に進めていく考えを示しました。

また、岸田総理大臣は「これまでも『聞く力』を強調して取り組んできたが、引き続きこうした政権発足の原点の姿勢を大事にしたい」と述べ、今後、子育てやデジタル、認知症などをテーマに各地を視察する考えを明らかにしました。