トルコでは「金利を下げればインフレ率も下がる」と主張するエルドアン大統領の意向に沿う形で、インフレが続く中でも中央銀行が「利下げ」を行うという異例の対応を続けてきました。
5月の選挙後、エルドアン政権はこうした金融緩和路線を転換し、先月就任した中央銀行のエルカン総裁のもと6.5%の利上げに踏み切りました。
そしてトルコの中央銀行は20日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を15%から17.5%へと2.5%利上げすることを決めました。
これで2回連続の利上げとなります。
中央銀行は「インフレが目に見える形で改善されるまで必要に応じて金融引き締めを段階的に強化する」とコメントしています。
ただ、トルコでは先月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて38%余り上昇していて依然として高い状況が続いています。
また、通貨リラは19日にドルに対して最安値を更新しました。
連続利上げでインフレや通貨安という問題を解消できるかどうかは不透明です。
慢性的インフレと通貨安続くトルコ 中央銀行が2.5%利上げ決定
慢性的なインフレと通貨安が続くトルコで中央銀行は20日、2.5%の利上げを決めました。前回に続き2回連続の利上げとなりますが、問題の解消につながるかどうかは不透明です。