サッカー女子W杯 開幕戦でニュージーランド勝利 6回目出場で初

サッカー女子のワールドカップが開幕し、開幕戦は、開催国のニュージーランドがノルウェーに1対0で勝ち、6回目の出場で大会初勝利をあげました。

今回で9回目となるサッカー女子のワールドカップは、オーストラリアとニュージーランドの2か国の共催で開かれます。

開幕戦はニュージーランド最大の都市、オークランドにあるスタジアム、「イーデンパーク」で行われ、開催国のニュージーランドと優勝経験のあるノルウェーが対戦しました。

4万2000人余りの大観衆が詰めかけるなか、序盤から両チームの選手が激しくボールを奪い合う緊迫した展開が続き、0対0のまま前半を終えました。

そして後半3分、ニュージーランドがゴールキックから素早くボールをつなぎ、最後は右サイドからクロスボールをフォワードのハンナ・ウィルキンソン選手がダイレクトで合わせて先制しました。

このあと、ニュージーランドは、終了間際のペナルティーキックのチャンスをいかせず、追加点こそ奪えませんでしたが、粘り強くゴールを守り抜き、1対0で勝って6回目の出場でワールドカップ初勝利をあげました。

ノルウェーは後半、ゴール前まで攻め込む場面をつくりましたが、シュートに正確さを欠き、最後まで得点できず黒星スタートとなりました。

日本から選ばれた審判員3人 開幕戦で大役を果たす

女子ワールドカップの開幕戦では日本から選ばれた3人が審判を務め、大役を果たしました。

今大会では、日本から3人が審判に選ばれていて、開幕戦では、山下良美さんが主審、坊薗真琴さんと手代木直美さんが副審を担当しました。

このうち主審の山下さんは前半、両チームの選手が激しく接触する展開が続く中、ファウルをした選手をいさめたり、判定に対する抗議にもきぜんとした姿勢を見せたりして試合をコントロールしました。

そして、終了間際には、ニュージーランドにペナルティーキックを与えるかどうかビデオ判定する状況となりました。

山下さんはVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーとやりとりし、最終的にはみずから映像を確認してノルウェーにハンドの反則があったと判断しました。

そして、マイクを通してスタジアムの観客にニュージーランドにペナルティーキックを与えることをしっかりと英語で伝えると、大きな歓声が上がっていました。

また、副審を務めた坊薗さんと手代木さんもゴールキックやコーナーキック、それにオフサイドなどを的確に判定し、3人は大会の判定の基準をつくるとも言われている開幕戦の大舞台で大役を果たしました。