サッカー女子ワールドカップ 豪とニュージーランドで開幕

サッカー女子のワールドカップが開幕し、オーストラリアとニュージーランドを舞台に出場32チームの熱戦が始まりました。

今回で9回目となる女子のワールドカップは、オーストラリアとニュージーランドで開かれ、南半球、そして2か国での共催はいずれも初めてとなります。

ニュージーランド最大の都市、オークランドにあるスタジアム「イーデンパーク」では開幕セレモニーが行われ、ニュージーランドの先住民族の踊り「ハカ」が披露されたほか、大会を開催する両国のアーティストが一緒に歌を歌うなどして会場を盛り上げました。

そして、地元、ニュージーランドと優勝経験のあるノルウェーの対戦で開幕戦が始まりました。

この試合は、山下良美さんなど日本から選ばれた3人が審判を務めます。

大会には日本を含む32チームが出場し、来月3日まで1次リーグが行われたあと決勝トーナメントに移り、決勝は来月20日に行われます。

日本は、1次リーグで22日にザンビア、26日にコスタリカ、31日にスペインと対戦します。

NHKは、日本のすべての試合をテレビで中継します。

豪では盛り上がり見せる

オーストラリアでは、主要都市の至る所にワールドカップのロゴをあしらった旗が設置されるなど、盛り上がりを見せています。

このうち最大都市シドニーでは20日、オーストラリア対アイルランド戦を控え、街なかでユニフォームや応援グッズを身につけたファンの姿が目立ちました。

第2の都市メルボルンからシドニーに観戦に訪れた44歳の女性は、去年のうちに20日の試合のチケットを入手したということで、「ついに試合を見ることができワクワクしています」と話していました。

また、61歳の男性は「オーストラリアの活躍に期待しますが、日本もすばらしいチームなのでオーストラリアにとって強敵です」と話していました。

このほか、北東部クイーンズランド州から観戦に訪れた8歳の女の子は「大きなスタジアムに行くのは初めてなので楽しみです。オーストラリアに勝ってほしいです」と話し、父親は「スポーツが好きな娘たちの父親として、ワールドカップはスポーツ界での女性のさらなる活躍に向けて大きな意味があると思います」と話していました。

一方、20日夜に開会式が行われる共催国のニュージーランド最大都市オークランドで20日朝、男が銃を発砲する事件があったことについて、シドニー在住の53歳の男性は「恐ろしい事件だと思いますが、オークランドでの試合は予定どおり行われるということで安心しました。このような事件に社会が屈してはいけないと思います」と話していました。

東京のサッカー用品店 “なでしこ”グッズ集めたコーナーも

東京 新宿のサッカー用品店には、20日開幕したサッカー女子のワールドカップを盛り上げようとなでしこジャパングッズを集めたコーナーが設けられ、今大会 選手たちが着用するものと同じデザインのユニフォームや日本代表選手の顔写真が入ったアクリルスタンドなどが販売されています。

中でも、日の出をイメージしたデザインのアウェー用ユニフォームが人気を集めているということで、訪れた人たちはホーム用の青いユニフォームと見比べながら買い物を楽しんでいました。

サッカーショップKAMO新宿店の川崎美結店長は、「2011年大会のように優勝できるよう頑張ってもらい、日本の女子サッカー界を盛り上げてもらいたい。私たちも微力ながらお店から盛り上げていきたい」と話していました。