1都3県の上半期 新築マンション平均価格 8873万円 過去最高値

首都圏の1都3県で、ことし1月から6月までの上半期に発売された新築マンションの平均価格は、8873万円となり、統計を取り始めた1973年以降で過去最高となりました。

調査会社の「不動産経済研究所」によりますと、ことし1月から6月までの半年間に東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は8873万円で、去年の上半期と比べて、36.3%上昇し、過去最高を更新しました。

東京 港区など都心で発売された超高額物件が全体の価格を押し上げた形で、これまでで最も高かった2020年の6671万円を大きく上回りました。

地域別でみても東京23区の平均価格は1億2962万円と初めて1億円を超え、過去最高でした。

このほか、神奈川県が5748万円と去年の上半期より7.6%上昇したほか、千葉県が0.8%上昇して4766万円、一方で、埼玉県は14.7%下落して5019万円でした。

今後について調査会社は「上半期に都心で発売されたような極端な高額物件ばかりが出てくるわけではないが、工事費が上がっている上、人気エリアでは土地の取得の競争も激しく、全体的に価格はあがる。今後も価格は高い水準が続くのではないか」としています。