芥川賞受賞決定の市川沙央さん 地元横浜の書店に特設コーナー

第169回芥川賞に市川沙央さんの「ハンチバック」が選ばれました。市川さんは神奈川県内在住で、横浜市の書店では受賞を祝う特設コーナーが設けられました。

市川沙央さんは神奈川県在住の43歳で、受賞作の「ハンチバック」は初めて挑んだ純文学の作品で、今回の芥川賞も初めての候補での受賞となりました。

横浜市のJR関内駅近くにある大型書店では、芥川賞の受賞が決まったことを受けて20日から市川さんの経歴などを紹介する特設コーナーを設けたということです。

市川さんはこれまで20年以上、ライトノベルの作品を創作してきましたが、「ハンチバック」がデビュー作で、20日午前中には10冊が売れ、在庫はわずかとなっていました。

2冊を購入した横浜市の70代の男性は「友人に頼まれて、自分の分と友人の分を買いに来ました。障害のある方が受賞されたのはすばらしいです。読むのを楽しみにしています」と話していました。

有隣堂書店伊勢佐木町本店の鴛海聖子さんは「受賞作は芥川賞候補になった時から売れ行きがほかの本と違っていました。重版が出るのは5日後で、在庫が少なくてせっかく来てくださるお客様には申し訳ないです。入荷したらコーナー一面に並べたいと思います。地元の作家が受賞するとお客さんの関心も高まると思います」と話していました。