50型以上の大型テレビ国内出荷 前年同月比7か月ぶりプラスに

テレビやレコーダーなど映像機器のデジタル家電の先月の国内出荷で、50型以上の大型テレビが7か月ぶりにプラスに転じました。従来よりも割安感が出て、売れ行きが伸びた形です。

電機メーカーなどでつくるJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、テレビやレコーダーなど映像機器のデジタル家電の先月の国内出荷額は497億円で、去年の同じ月より5.1%減少しました。

コロナ禍のいわゆる巣ごもり需要の反動が続いていることや、個人消費が回復するなか、レジャーやサービスなどに消費が向かっていることが主な要因としています。

一方、デジタル家電全体の落ち込みが続くなかで、出荷台数の伸びが目立ったのが50型以上の大型テレビです。去年の同じ月を2.2%上回り、7か月ぶりにプラスに転じました。

テレビの出荷台数のおよそ4割を占め、以前よりも価格が下がって割安感が出ていることが売れ行きの伸びにつながったものとみられます。

JEITAは「大型テレビは売れ行きの中心となるボリュームゾーンとなっていて、メーカー各社が相次いで新製品を投入したことも伸びにつながっている」としています。