中国地方と近畿、東海が梅雨明け 東北と関東中心に大気不安定

気象庁は20日午前、中国地方と近畿、それに東海の梅雨明けを発表しました。

一方、上空の寒気の影響で東北と関東を中心に大気の状態が不安定になり、東北では局地的に激しい雨が降っていて、土砂災害に警戒が必要です。

気象庁によりますと、20日は九州南部など一部の地域を除いて高気圧に覆われ、広い範囲で晴れています。

中国地方と近畿、東海では、この先1週間もおおむね晴れる見込みで、気象庁は20日午前「中国地方と近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

梅雨明けはいずれも平年より1日遅く、去年と比べて、中国地方では6日、近畿と東海では3日、それぞれ早くなっています。

一方、北日本から東日本の上空には寒気が流れ込んでいるため、東北と関東を中心に大気の状態が不安定になっていて、気象庁のレーダーによる解析では、午後1時までの1時間に岩手県花巻市付近や宮城県大崎市付近で30ミリの激しい雨が降ったとみられます。

これまでの雨で岩手県では土砂災害の危険性が非常に高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

東北と関東では、20日夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨が降る見込みで、特に関東北部では局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。

21日昼までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽関東北部で100ミリ
▽東北と関東南部で60ミリと予想されています。

記録的な大雨となった秋田県など東北では、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、少しの雨でも再び災害の危険度が高まるおそれがあります。

気象庁は土砂災害に警戒し、川の増水や低い土地の浸水に十分注意するよう呼びかけています。