プロ野球オールスター第1戦 柳田悠岐の2打点などで全パが勝利

プロ野球のオールスターゲームの第1戦が名古屋市のバンテリンドーム ナゴヤで行われ、ソフトバンクの柳田悠岐選手のホームランを含む2安打2打点の活躍などで、オール・パシフィックが8対1で勝ちました。

第1戦はオール・パシフィックが今シーズン、プロ野球の日本選手最速に並ぶ165キロをマークしているロッテの佐々木朗希投手、オール・セントラルが前半戦でプロ初勝利を含む6勝を挙げた阪神の村上頌樹投手の先発で始まりました。

オール・パシフィックは1回、1番の西武 外崎修汰選手からの4連続ヒットなどで4点を先制しました。

3回には4番に入ったソフトバンクの柳田選手のソロホームランでリードを広げ、7回は初出場の日本ハム 万波中正選手のライトポールに当たるソロホームランで突き放しました。

先発の佐々木投手は変化球主体のピッチングで、先頭から2者連続三振を奪い、最速161キロのストレートも織り交ぜながら1イニングをヒット1本、無失点に抑えました。

オール・セントラルは先発に阪神から選出された6人がならぶ打線で臨みましたが、得点はDeNAの宮崎敏郎選手が7回に打ったソロホームランの1点に終わり、オール・パシフィックが8対1で勝ち、おととしの第2戦から4連勝としました。

MVP=最優秀選手賞には、ホームランを含む2安打2打点を記録したソフトバンクの柳田選手が去年に続いて選ばれました。

試合ではオール・セントラルの6人目で登板したDeNAの山崎康晃投手が、全球100キロ前後のナックルボールを投げて1イニングを無失点に抑えたほか、9回にはオール・パシフィックで先発した佐々木投手が三塁のコーチャーズボックスに立つなど、オールスターならではの一幕もあり、4年ぶりに声出し応援が可能となり、大きな声援を送ったファンを楽しませていました。

第2戦は20日、広島市のマツダスタジアムで行われ、オール・セントラルは広島の九里亜蓮投手、オール・パシフィックはオリックスの山下舜平大投手が先発する予定です。

MVP柳田悠岐「運がいいなと思う」

オール・パシフィックの4番・ライトで先発出場したソフトバンクの柳田悠岐選手は、ホームランを含む2安打2打点の活躍で、2年連続でMVP=最優秀選手に輝きました。

試合後の表彰式で柳田選手は1回に打ったタイムリーヒットについて、「みんなが打っていたので、続かないといけないなと思って集中した」と振り返りました。

また、3回のホームランについては「奇跡です」と話したうえで、2年連続のMVPについては「運がいいなと思う」と謙遜していました。

そして、「本当にいいチームで、まだまだ試合をしたいなという気持ちだ」と笑顔で話していました。

佐々木朗希「すべて三振ねらったが うまくいかず」

2年連続でオール・パシフィックの先発としてマウンドに上がり、1イニングを三振2つ、ヒット1本で無失点に抑えたロッテの佐々木朗希投手は「バッターはストレートに張ってくるだろうと思っていたので、変化球主体で投げた。すべて三振をねらっていたが、うまくいかず悔しい」と振り返りました。

最速161キロだったストレートの球速については「一生懸命投げたが、あれが限界だった」と話し、「WBCの壮行試合でも投げていたマウンドだったので、気持ちよく投げることができた。パ・リーグのバッターはみんなすごいので、あとはホームランをベンチから見たい」と笑顔で話していました。