アジア大会 日本選手団 主将置かず 男女各1名の旗手が役割兼任

JOC=日本オリンピック委員会は、ことし9月に中国で開催されるアジア大会のチーム編成を議論し、過去の大会では選手団の『顔』として配置された主将について、負担感などから選考が難航するとして、今大会では置かないことを決めました。

日本オリンピック委員会は19日、都内で理事会を開き、ことし9月、中国の杭州で開かれるアジア大会のチーム編成について議論しました。

過去の大会では選手団の『顔』として配置された主将については、今大会では置かず、代わりに男女1名ずつ選ばれる旗手がその役割を兼任することを決めました。

JOCはこれまでオリンピックやアジア大会など国際総合大会について主将を置いてきましたが、プレッシャーや行事への参加などの負担感から人選が難航するケースが出ています。

JOCはすでに、今月下旬に中国で開幕する大学生の国際総合大会「ワールドユニバーシティゲームズ」でも同様の方針をとっていて、今年度のトライアルを踏まえ、来年のパリオリンピックでの対応を決めることにしています。

JOCの尾縣貢専務理事は「負担なく選考することに難しさを感じていた。旗手がある程度、主将の役割も担う形をとったときの選手の負荷を見たうえで、今後の在り方を検討したい」と話していました。