標茶町によりますと、6月25日午前6時ごろ、標茶町中チャンベツ原野に設置した監視カメラにクマ1頭が写っているのが確認されました。
町が公表した5枚の画像からは、
▽体長2メートルから2.2メートルのクマの全身の様子や、
▽木の幹につけられた体毛を採取するわなに体をこすりつける姿が、
確認できます。
町によりますと、今回採取された体毛を鑑定した結果、過去に採取されたOSO18のDNAの型と一致したということです。
これまで、OSO18とみられるクマの画像などが公開されていましたが、OSO18と特定されたのは今回が初めてです。
OSO18は、撮影された日の前日の24日におよそ10キロ北に離れた牧場で乳牛1頭を襲っていて、一日でこの距離を移動したとみられるということです。
北海道東部の標茶町と厚岸町では、2019年から放牧中の牛合わせて66頭が相次いで襲われ、いずれもOSO18による被害とみられています。
標茶町農林課は「カラーで見ることで、全身が黒い毛で覆われている外見的な特徴や一日の行動経路が分かった。捕獲に向けて取り組みを進めたい」としています。

北海道 牛襲うヒグマ「OSO18」の姿 鮮明な画像を初撮影
北海道の標茶町などで牛を相次いで襲っているヒグマ、通称「OSO18」(おそ・じゅうはち)の姿が鮮明なカラー画像で捉えられました。OSO18と特定されたクマの撮影は初めてです。