鈴木誠也 本塁打含む1試合4安打 吉田正尚は2安打で打率3位に

大リーグ、カブスの鈴木誠也選手は18日のナショナルズ戦でホームラン1本を含む今シーズン初めての1試合ヒット4本を打ち、チームも大勝しました。

鈴木選手は本拠地、シカゴで行われたナショナルズ戦に2番・ライトで出場し、第1打席で鋭い当たりのレフト前ヒットを打ちました。

第2打席は空振り三振でしたが、2点を追う6回の第3打席で低めの変化球をレフトスタンドへ運び、5試合ぶりのホームランとなる8号ソロを打ち1点差に迫りました。

さらに7回の第4打席ではライト前にタイムリーを打ち、チームはこの回一挙、6点を挙げました。

8回の第5打席でもセンター前に2打席連続のタイムリーを打った鈴木選手は、大リーグで、自身2回目となる1試合ヒット4本をマークしました。

第6打席は空振り三振でしたが、この試合6打数4安打3打点の活躍で打率は2割5分9厘に上がりました。

試合はカブスが17対3で大勝しました。

レッドソックスの吉田正尚選手はアスレティックス戦でヒット2本を打って今シーズン37回目の複数安打をマークし打率でリーグトップにわずか5毛差に迫りました。

吉田選手は相手の本拠地、オークランドで行われたアスレティックス戦に4番・指名打者で出場しました。

第1打席で左中間へツーベース、第2打席でもレフト線へツーベースを打って2試合ぶり、今シーズン37回目の複数安打をマークしました。

第3打席はサードゴロ、第4打席はセンターライナーで4打数2安打、打率は3割1分8厘に上がりました。

リーグの打率争いは3人が3割1分8厘で並びましたが、吉田選手はトップの選手にわずか5毛差で3位となっています。

この試合ではアスレティックスの藤浪晋太郎投手が3点をリードした7回に3人目でリリーフ登板し、1イニングを投げてヒット1本を打たれましたが、2試合連続で無失点に抑えました。

試合はアスレティックスが3対0で勝ちました。

藤浪晋太郎 元チームメートの横田慎太郎さんを追悼

この試合、藤浪投手はマウンドでの投球練習を終えると、マウンドの脇にしゃがんで文字を書く様子が見られました。

試合後、藤浪投手はプロ野球・阪神時代のチームメートで18日に脳腫瘍のため亡くなった横田慎太郎さんの名前を書いたことを明かしました。

藤浪投手は、試合前には喪章をつけて練習していましたが、試合では大リーグの規定違反にあたるとして喪章の着用が許されなかったため、マウンドに横田さんの名前を書いたということです。

この試合で藤浪投手は最速162キロのストレートを軸に追悼のマウンドを無失点で抑えました。

マウンドを降りる際には右手で胸をたたいて空を見上げるしぐさも見せ、28歳の若さで亡くなった横田さんに思いを届けました。

大リーグ1年目の藤浪投手は、開幕直後は先発投手として大量失点を喫する試合が続くなど苦しみましたが、リリーフに転向してからは状態を上げていて、6月以降は3勝3敗、防御率3.26と役割を果たしています。

カーディナルスのラーズ・ヌートバー選手は、本拠地、セントルイスで行われたマーリンズ戦に3番・センターで出場し、4打数でヒットはなく、連続試合ヒットは「11」で止まりました。

ヌートバー選手は第1打席はフォアボール。

4回の第2打席はノーアウト一塁からセカンドゴロに倒れ一塁に残ったヌートバー選手は二塁へ今シーズン6つ目の盗塁を決めました。

このあとの2打席はいずれも空振り三振で、2対2の延長10回、ランナー2人を置いて迎えた第5打席はサードゴロに倒れましたが、次のバッターがスリーランホームランを打ってカーディナルスが5対2でサヨナラ勝ちしました。

ヌートバー選手は4打数ノーヒットで打率は2割5分7厘になりました。