選管“当選無効”決定の埼玉県議 取り消し求め提訴の意向表明

ことし4月の埼玉県議会議員選挙で初当選した中村美香議員が、住所要件を理由に当選を無効とした選挙管理委員会の決定を不服として、取り消しを求めて、東京高等裁判所に訴えを起こす意向を明らかにしました。

埼玉県議会の中村美香議員は、ことし4月の県議会議員選挙で、埼玉県議会では日本維新の会として初めての議席を獲得しましたが、県の選挙管理委員会は被選挙権に必要な3か月以上県内の同じ市町村に続けて住んでいた実態がないとして、今月13日付けで当選を無効とする決定をしました。

この決定を不服として、議員は18日、取り消しを求めて東京高等裁判所に訴えを起こす意向を明らかにしました。

選挙管理委員会の決定では、去年12月から1か月あまり三郷市に住んでいたと認定されましたが、住宅のガスの使用状況やクレジットカードの使用履歴などから、3か月以上、三郷市に住んでいた実態があると主張するということです。

中村議員は、自身のツイッターで「高等裁判所で主張し、中立公正な判断を仰ぎたい。判決が出るまでは引き続き、埼玉県議として埼玉県の役に立てるよう全力を尽くします」とコメントしています。