人間国宝 西川扇藏さん死去 95歳 日本舞踊 西川流の宗家

日本舞踊の西川流の宗家で人間国宝の西川扇藏さんが7月14日、肺炎のため都内の病院で亡くなりました。95歳でした。

西川扇藏さんは東京 台東区出身で、1936年、7歳のときに十世 西川扇藏を襲名して宗家を継承しました。

その後、日本舞踊の五大流派の一つ、西川流の伝統技法の習得に努め、古典作品の表現力を磨き上げるとともに、みずからが振り付けした新作の上演にも力を注いできました。

1990年には、子どもや外国人など幅広い人たちに日本舞踊に親しんでもらおうと「日本舞踊振興財団」を設立し、2019年まで理事長を務めて流派を超えた普及活動に尽力しました。

また、NHKの古典芸能の番組にも、日本舞踊の第一人者として数多く出演してきました。

こうした業績が評価され、1999年には人間国宝に認定されたほか、おととしには文化功労者に選ばれています。

家族によりますと、西川さんは7月14日、肺炎のため都内の病院で亡くなったということです。