ビッグモーター保険金不正 国交省も会社にヒアリングへ

中古車販売会社の「ビッグモーター」が故意に車を傷つけるなどして大手損害保険3社に保険金を不正に請求していた問題に関連し、斉藤国土交通大臣は、法律に違反する点がないかどうか、会社側に聞き取りを行う方針を明らかにしました。

関係者によりますと、「ビッグモーター」の外部の弁護士でつくる特別調査委員会がまとめた報告書では、修理代を水増しするために故意に車を傷つけたなどとされていて、大手損害保険3社は不正な請求だとして払いすぎた保険金の返還を求めています。

この問題に関連して斉藤国土交通大臣は、18日の閣議のあとの会見で「ビッグモーターが特別調査委員会から、自動車保険の請求で不適切な行為があったとする報告書を受け取ったことは承知している。詳しい内容が公表されておらず、われわれも知らされていない。もし、そういうことがあったとしたら言語道断だ」と述べました。

さらに、斉藤大臣は「道路運送車両法に違反する疑いがないか今後ヒアリングを行い、その結果を踏まえ適切に対応する」と述べ、今後、会社側に聞き取りを行う方針を明らかにしました。

「ビッグモーター」をめぐって国土交通省は、去年2月からことし6月にかけて車検の際に一部の検査を実施しないなど、全国4つの店舗で違反を確認し、車検業務の資格の取り消しや、停止の処分を行っています。