富山 剱岳で登山者2人の身元不明遺体 岩登り中に転落か

17日午後、富山県にある北アルプスの剱岳で、30代から40代くらいの登山者の男性2人が遺体で見つかりました。岩登り中に転落したとみられ、警察が身元の確認を進めています。

17日午後3時半すぎ、富山県にある北アルプスの剱岳で「登山道から外れた斜面で2人の登山者が倒れている」と近くを通りかかった山岳ガイドから警察に通報がありました。

警察が現場を確認したところ、剱岳の山頂から北に1キロほど離れた「小窓ノ王(こまどのおう)」近くの岩場の斜面で、男性2人が倒れているのが見つかり死亡が確認されました。

警察によりますと、2人はいずれも30代から40代くらいで、身長は1メートル60センチから1メートル70センチくらいだということです。

このうち1人はだいだい色のジャケットに薄茶色の長ズボンをはき、もう1人は黄色のジャケットに紺色の長ズボンを身につけていたということです。

警察によりますと、亡くなった2人は装備などから岩登り中に転落したとみられ、いずれも頭や腕などを強く打っているということです。

現場は標高がおよそ2700メートルの岩や砂が多い足元の不安定な場所で、警察は亡くなった2人の身元の確認を進めるとともに、当時の詳しい状況を調べています。