水泳世界選手権 日本がアクロバティックルーティンで銅メダル

福岡市で行われている水泳の世界選手権、アーティスティックスイミングの今大会から新設された種目、アクロバティックルーティンで、日本は銅メダルを獲得しました。

福岡市で行われている水泳の世界選手権は大会4日目、アーティスティックスイミングの新種目で、ジャンプやリフトなど、7つのアクロバティックな動作を組み込んだ演技で競うチーム種目、アクロバティックルーティンの決勝が行われました。

今大会から、チーム種目で男子選手が最大2人まで出場できるようになり、日本は演技に力強さを出そうと、混合デュエットのテクニカルルーティンで金メダルを獲得した佐藤陽太郎選手を起用しました。

予選を4位で通過した日本は、自動車レースの「F1」をテーマにスピード感のある演技を行い、序盤から佐藤選手らが土台となって高さのあるジャンプ技を披露しました。

その後もリフトでブリッジした選手を別の選手がジャンプで飛び越える技を決めるなど、7つの技をミスなく演じきり、220.5867点をマークして銅メダルを獲得しました。

金メダルは中国、銀メダルはアメリカでした。

また、同じく今大会から新設された男子ソロのテクニカルルーティンの決勝では、スペインの選手が金メダルを獲得し初代王者となりました。

また、女子ソロのフリールーティンの予選では、テクニカルルーティンで大会連覇を果たした乾友紀子選手が2位と40ポイントほどの差をつけて1位となり、この種目でも連覇をかけて決勝へ進みました。

吉田萌選手「大きな1歩になった」

アクロバティックルーティンで銅メダルを獲得した日本のキャプテンを務める吉田萌選手は、「とてもびっくりした気持ちと、この種目で初代のメダリストになることができたことは、次につながる大きな1歩になった」と話しました。

演技については「ミスを取られることなく泳げて、みんなの力をすごく感じた。難易度の設定は高くはなかったが、自信を持って挑むと決めていたので、その中でメダルをとれたことは今後の自信にもなる」と振り返ったうえで、「もっともっと難しい技のリフトができるようにして、さらに高みを目指していきたい」と意気込んでいました。

また、日本チームで男子として唯一出場した佐藤陽太郎選手は「アクロバティック動作を一つ一つ正確にこなしていくことはもちろん、最後まで楽しんで伸び伸びと演じきれる演目なので、最後まで楽しく泳ぎきることができたのでよかった。これからも自分の役割をしっかりと果たしていきたい」と笑顔で話していました。