秋田 記録的大雨で500棟以上の住宅浸水 「内水氾濫」起きたか

今回の記録的な大雨で、秋田県内では確認されているだけでも500棟以上の住宅の浸水が報告されていて、県は、秋田市中心部ではいわゆる「内水氾濫」が起きたとみて、対策を急ぐことにしています。

これは秋田県が17日午後開いた災害対策本部会議で報告しました。

それによりますと、県内では、床上浸水が
▽五城目町で331棟
▽秋田市で16棟確認されるなど、住宅の浸水被害は13の市町村で
▽床上浸水が383棟
▽床下浸水が129棟の合わせて512棟に上っています。

一方、秋田市や五城目町などでは広い範囲で浸水が起き、全容の把握に時間がかかっていることから、浸水被害の件数は今後、大幅に増える見通しだということです。

また、土砂崩れなどで、住宅の
▽全壊が秋田市で2棟
▽半壊が藤里町で1棟
▽一部破損が秋田市と潟上市で1棟ずつ確認されています。

人的被害は
▽五城目町で男性1人が死亡したほか
▽秋田市で4人がけがをしました。

会議の中で県は、秋田市の中心部など広い範囲が浸水した要因の1つとして、長時間、雨が降り続き、下水道や側溝があふれる「内水氾濫」が起きた可能性があるという認識を示しました。

佐竹知事は「水路や河川がそばにないスーパーや駐車場などの広い範囲が浸水したので、内水氾濫が起きたと解釈している。これからは駐車場の構造など内水氾濫も踏まえた町づくりを考えていく必要があると思う」と述べました。