首相 UAE大統領と会談 脱炭素化などで協力強化 共同声明を発表

UAE=アラブ首長国連邦を訪問している岸田総理大臣は、ムハンマド大統領との首脳会談に臨みました。UAEが次世代エネルギーの拡大にも力を入れていることなどを踏まえ、脱炭素化に向けた協力の強化などを盛り込んだ共同声明を発表しました。

首脳会談は、日本時間の午後6時前から行われ、冒頭、岸田総理大臣は「日本は戦略的パートナーであるUAEとの関係を重視しており、私自身もムハンマド大統領との間で親密な関係を築いていきたい」と述べました。

会談で岸田総理大臣は、日本が原油の4割近くをUAEから輸入していることに謝意を示すとともに、今後も国際原油市場の安定化に主導的な役割を果たすことへの期待を示しました。

また岸田総理大臣は、宇宙やAI、医療などの幅広い分野で日本の先端技術の活用を通じて、UAEの産業の多角化を後押ししていくことを伝えました。

さらに現在、両国が国連安全保障理事会の非常任理事国を務めていることや、先に防衛装備品の輸出などに関する協定を締結したことを受けて、外交・安全保障分野でのさらなる関係強化も確認しました。

そして両首脳は、UAEが次世代エネルギーの拡大にも力を入れていることや、ことし11月からの国連の気候変動対策の会議「COP28」の議長国を務めることを踏まえ、脱炭素化に向けた協力の強化などを盛り込んだ共同声明を発表しました。