G20財務相・中央銀行総裁会議が開幕 世界経済の課題など議論

G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が日本時間の17日午後、インド西部グジャラート州のガンディナガルで開幕しました。世界経済をとりまく課題や途上国の債務問題などをテーマに意見を交わす予定です。

G20の会議は日本時間の午後1時すぎに開幕し、日本から鈴木財務大臣と日銀の植田総裁が出席しています。

17日の会議ではウクライナ侵攻の長期化に伴うエネルギーや食料の価格高騰への対応のほか、インフレを抑え込むために欧米など各国が実施している金融の引き締めが世界経済に及ぼす影響について意見を交わす予定です。

世界経済の先行きについて日銀の植田総裁は16日、「非常に不確実性が高い」と述べています。

新型コロナの影響で落ち込んだ中国経済は回復傾向にありますが先ほど発表されたことし4月から先月までのGDPの伸び率は前の3か月と比べると回復のペースが減速しています。

G20の財務相・中央銀行総裁会議ではウクライナ侵攻をめぐって経済制裁を続ける日本や欧米各国と、ロシアとの立場の隔たりは依然大きく、共同声明の採択が見送られる状況が続いています。

G20は18日まで開かれますが、不透明感が高まる世界経済への対応などで各国がどこまで一致した姿勢を示すことができるかが焦点となります。