ウィンブルドン男子シングルス 20歳のアルカラスが初優勝

テニスのウィンブルドン選手権、男子シングルスの決勝でスペインの20歳、カルロス・アルカラス選手が、5連覇を狙ったセルビアのノバク・ジョコビッチ選手をフルセットの末、セットカウント3対2で破り初優勝を果たしました。

ウィンブルドン選手権は大会14日目の16日、男子シングルスの決勝が行われ、世界ランキング1位で初優勝を目指すスペインのアルカラス選手が世界2位で5連覇を狙うセルビアのジョコビッチ選手と対戦しました。

アルカラス選手は第1セット、正確なショットを繰り出すジョコビッチ選手に主導権を握られ、1-6で落としましたが、第2セットは巻き返してタイブレークの末、7-6で取りました。

第3セットはアルカラス選手が多彩なショットで揺さぶり3回のブレークに成功して6-1で取りましたが、第4セットはあとがないジョコビッチ選手に意地を見せられ3-6で落としました。

そして最終の第5セット、アルカラス選手は第3ゲームのラリー戦を制して先にブレークを奪うと、リードを保って迎えた第10ゲームは緩急をつけたショットでポイントを重ね、最後はジョコビッチ選手のショットがネットにかかり6-4で取りました。

この結果、アルカラス選手が5時間近い熱戦の末、ジョコビッチ選手をセットカウント3対2で破って初優勝を果たしました。

優勝の瞬間、アルカラス選手が喜びで感情を爆発させると、観客は立ち上がって新たなチャンピオンを祝福しました。