秋田で記録的大雨 あす以降 東北で大雨おそれ 気象情報に注意

記録的な大雨で浸水被害が相次いだ秋田県では湿った空気が流れ込み断続的に雨が降っています。18日以降、前線の活動が活発になって、東北では再び大雨になるおそれがあります。

秋田県をはじめとする東北の日本海側では土砂災害や洪水の危険度の高い状態が続いているため、最新の情報に注意し増水した川や斜面などには近づかないでください。

15日から16日にかけて、秋田県では記録的な大雨となり24時間雨量の最大値は
▽秋田市太平山で332.5ミリ
▽藤里町で289.5ミリ、
48時間雨量の最大値は
▽男鹿市で275.5ミリ、
▽秋田市で252.5ミリといずれも気象庁が統計を取り始めてから最も多くなりました。

東北地方にかかり続けた梅雨前線は解析されなくなりましたが、高気圧のふちをまわって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、秋田県など東北地方では断続的に雨が降っています。

秋田県では土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

今後の見通しは

18日にかけては1時間に20ミリの強い雨が降るところがある見込みで、さらに18日以降は前線が再び日本付近に近づき、東北では日本海側を中心に大雨になるおそれがあります。

東北の日本海側では18日朝までの24時間の雨量は多いところで50ミリ、その後19日朝までの24時間の雨量は50ミリから100ミリと予想されています。

その後も断続的に雨が降って降水量が多くなると予想されています。

秋田県ではこれまでの大雨で秋田市の中心部などで浸水が続いているほか、地盤が緩んでいるところがあります。1級河川の雄物川も水位の高い状態が続いています。

今後、少しの雨でも災害の危険度が高まるおそれがあり、最新の気象や避難の情報に注意するとともに増水した川や渓流、斜面などには近づかないようにしてください。