岸田首相 GCC事務総長と会談 FTA再開へ事前協議開始で合意

サウジアラビアを訪れている岸田総理大臣は、ペルシャ湾岸の6か国が加盟するGCC=湾岸協力会議の事務総長と会談し、10年以上中断していたFTA=自由貿易協定交渉の来年中の再開に向けて事前協議を開始することで合意しました。

岸田総理大臣は、日本時間の16日夜、中東最初の訪問国のサウジアラビアで、ペルシャ湾岸の6か国が加盟するGCC=湾岸協力会議のブダイウィ事務総長と会談しました。

冒頭、岸田総理大臣は「湾岸地域は日本のエネルギー安全保障上、極めて重要な位置を占めている。関係をさらに拡大、多角化していくための具体的な協力について率直に意見交換したい」と述べました。

これに対し、ブダイウィ事務総長は「GCCと日本との関係は戦略的かつ歴史的なものであり、6か国すべてが重視している」と応じました。

そして両氏は、日本とペルシャ湾岸各国との経済関係が活発になっていることを踏まえ、2009年以降、中断していたFTA=自由貿易協定交渉の来年中の再開に向けて、ことしから事前協議を開始することで合意しました。

また会談では、日本とGCCの間で外相会合を定例化することでも一致しました。