秋田 中通総合病院 地下まで浸水し全診療中止 災害派遣要請も

秋田市中心部にある中通総合病院は大雨の影響で施設に大量の水が流れ込んで床一面が水浸しとなり、16日と17日、救急も含めてすべての診療を中止しています。中通総合病院によりますと、医療資材の保管や食事の調理などを行う施設の地下に大雨でたまった大量の水が流れ込んだということです。

施設内の床は一面、くるぶしのあたりまで水につかっていて、トイレも使えない状態でした。

病院では救急外来や新たな入院患者の受け入れができないとして、16日と17日、救急も含めてすべての診療を中止しています。

また、水につかった建物にいたおよそ30人の入院患者も自衛隊の協力を受けて別の病院に搬送しました。

病院によりますと、18日以降も新たな患者の受け入れは行わず、最小限の態勢で診療を行うということです。

中通総合病院の奥山慎院長は「これまで経験したことのない事態に大変驚いている。雨が続く予報で、停電などほかのトラブルが重ならないか非常に心配だ。患者の安全を第一に復旧作業を進めていきたい」と話していました。

入院患者搬送のため自衛隊に災害派遣要請

秋田市中心部の中通総合病院が大雨の影響で浸水したため、秋田県は入院患者をほかの病院に搬送するため、自衛隊に災害派遣を要請しました。

これを受けて、秋田市にある陸上自衛隊秋田駐屯地は救急車を含む車両10台と隊員36人を病院に向けて出発させました。

陸上自衛隊によりますと、救急車などを使っておよそ40人の患者をほかの病院に運ぶ予定だということです。