ヨーロッパでも猛烈な暑さ “観測史上最高に達するおそれ”

日本各地で猛烈な暑さが続く中、ヨーロッパでも熱波の影響で記録的な暑さとなっていて、ギリシャでは気温が40度を超え、世界的な観光地が一時閉鎖されるなど、影響が広がっています。

ヨーロッパは熱波の影響で猛烈な暑さが続いていて、各国のメディアによりますと、今月14日にはギリシャで40度を超え、ドイツ南部では今月15日に38.8度となりました。

ロイター通信によりますと、このうちギリシャの首都アテネでは14日、日中の気温が43度まで上昇したと見られ、観光客を暑さから保護するため、パルテノン神殿がある世界遺産のアクロポリスの丘が一時閉鎖されました。

現地からの映像には、暑さで体調を崩した観光客が救急隊員から応急処置を受けたり、赤十字の職員が観光客に水を配ったりする様子が写っています。

人工衛星で地表の温度を観測しているESA=ヨーロッパ宇宙機関は、イタリアやスペイン、ドイツなどで今後も猛暑が続き、イタリア南部のシチリア島などでは気温が48度まで上昇し、ヨーロッパでの観測史上、最高気温に達するおそれがあるとして、暑さから身を守るよう注意を呼びかけています。