鈴木亮平さん「ライジングスター・アジア賞」世界的な活躍期待

アメリカ ニューヨークで開催されているアジアの作品を集めた映画祭で、性的マイノリティーの恋愛模様を描いた作品でゲイの主人公を演じた俳優の鈴木亮平さんが、世界的な活躍が期待される俳優に贈られる賞を受賞しました。

ニューヨークでは今月14日からおよそ2週間にわたって、アジアの作品を集めた映画祭「ニューヨーク・アジアン映画祭」が開催されていて、日本や韓国、香港、インドネシアなどの60を超える作品が上映されています。

15日には性的マイノリティーの恋愛模様を描いた日本映画「エゴイスト」が上映され、恋人とその母親に愛情を注ぐゲイの主人公を演じた鈴木亮平さんが、世界的な活躍が期待される俳優に贈られる「ライジングスター・アジア賞」を受賞しました。

授賞式で鈴木さんは「大好きなニューヨークでこの賞を受賞できてとても光栄です。この映画は私にとって特別な作品で、映画に携わってくれたすべての人に感謝します」と英語であいさつしました。

上映後の質疑応答で鈴木さんは、日本では性的指向をカミングアウトするのはまだ難しいと指摘したうえで、「性的マイノリティーを題材にした作品をより多く作ることで、日本の社会や映画界が前進できると思います。この作品は日本の映画界にとって大きな一歩になったと信じています」と話し、会場から大きな拍手が送られていました。