秋田で記録的大雨 きょうも断続的に雨の見込み 土砂災害に警戒

記録的な大雨となった秋田県では雄物川の氾濫のおそれは低くなったものの17日も断続的に雨が降る見込みで、低い土地の浸水や川の氾濫、土砂災害に引き続き警戒が必要です。ふだんより災害の危険度は高くなっているため安全な場所で過ごすようにしてください。

気象庁によりますと、東北付近に停滞が続いていた梅雨前線は不明瞭となり、この時間、雨は小康状態となっています。

これまでの大雨で秋田県では記録的な大雨となり、16日未明までの24時間に秋田市太平山で332.5ミリ、藤里町で289.5ミリ、八峰町で229ミリを観測し、いずれも気象庁が統計を取り始めてから最も多くなり、平年の7月1か月分の雨量を上回っています。

また、48時間の雨量は、秋田県男鹿市で16日午後3時までに275.5ミリ、秋田市で16日午後2時半までに252.5ミリと、統計を取り始めてから最も多くなりました。

秋田県では土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

今回の雨で秋田県内では、秋田市を流れる太平川など複数の中小河川が氾濫しました。

また、1級河川の雄物川では、ようやく水位が低下傾向になり上流と下流に出されていた「氾濫警戒情報」がいずれも解除されましたがふだんより水位の高い状態は続いています。

明け方にかけて厳重警戒

東北では前線は不明瞭になりましたが、太平洋高気圧をまわる暖かく湿った空気が流れ込むため断続的に雨が降る見通しです。

秋田市の中心部など広い範囲で浸水しています。

気象庁はふだん災害が起きないような地域でも洪水や土砂災害の危険度が高まっているとして、引き続き低い土地の浸水や川の氾濫、土砂災害に警戒を続けるよう呼びかけています。

浸水している地域では道路など周囲の状況を把握しづらく、無理に移動するのは危険です。

川には近づかず浸水している地域での移動を控え、引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。

また18日から再び前線が近づいて東北地方で大雨となる可能性があるほか、19日からは西日本や東日本でも雨が降る見込みです。

最新の気象情報に注意してください。