国際

ウクライナ 激しい戦闘続く ロシア軍将校のあいだで不満広がる

ロシア軍によるウクライナ侵攻では東部や南部で激しい戦闘が続いています。一方、イギリス国防省はロシア軍の将校のあいだで不満が広がっているとの分析を発表し、今後の戦況への影響が注目されます。

ウクライナ東部ドネツク州の知事はロシア側による攻撃で市民2人が死亡したと16日に発表しました。

また、南部ザポリージャ州の知事はSNSでロシア軍が州内13の集落を攻撃し、市民7人がけがをしたと投稿し、東部や南部で激しい戦闘が続き、被害が相次いでいます。

こうした中、イギリス国防省は15日、ロシア軍の将校のあいだで不満が広がっているとの分析を発表しました。

ロシア軍部隊の司令官を務めていたポポフ少将が、前線の悲惨な状況を軍の上層部に伝えたあと解任されたとする音声が今月12日に公開されました。

イギリス国防省は「多くの将校が軍上層部に対して抱いているであろう深刻な不満に注意が向けられた」と指摘したうえで、「ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長にとって、ますます大きな問題となりそうだ」と分析しています。

また、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は15日、東部バフムトなどで活動してきた別の部隊の少将も解任されたと伝えられているとして、「反抗的な指揮官の処分の一環であり、ロシアの指揮系統の乱れが加速していることを示唆している」と指摘しました。

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