「エルマーのぼうけん」15日から国内初の展示会 東京 立川

世界的に親しまれている児童書で少年がりゅうの子どもを助ける物語「エルマーのぼうけん」シリーズの制作資料などを集めた国内で初めての展示会が15日から東京 立川市で始まります。

1948年にアメリカで刊行された「エルマーのぼうけん」は、9歳の少年エルマーが島にとらわれたりゅうの子どもを助けるためにさまざまな困難に立ち向かう冒険物語です。

日本語にも翻訳されたシリーズ3作の発行部数は国内で770万部を超え、今回130点以上の制作資料の展示が初めて実現しました。

このうち、フェルトで作られたりゅうのぬいぐるみは、挿絵で手足の動きなどを描く際の参考にと、現在99歳の作者がかつて、絵本のままに自分で作ったということです。

このほか原画の中には、カラフルな16ぴきのりゅうの絵に試し塗りの跡が残る表紙や、エルマーとりゅうの柔らかな表情が印象的な挿絵などもあります。

企画した美術館の草刈大介さんは「とてもシンプルな物語ですが、丁寧に作られていて想像力が広がる作品です。主人公になった気分で楽しんでほしい」と話していました。

展示会は、東京 立川市にある「PLAY!MUSEUM」でことし10月1日まで開かれています。