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大手食品メーカー 植物由来の“うなぎのかば焼き”を開発

植物由来の原料を使う「代替食品」はますます進化しています。大手食品メーカーがうなぎのかば焼きを再現した商品を開発し、土用の丑(うし)の日にあわせて販売します。

大手食品メーカーが開発した“うなぎのかば焼き”は、植物由来の原料の大豆たんぱくや植物油脂などを使い、動物由来の原料は使っていません。

本物のうなぎのかば焼きの食感に近づけるため、白身や皮などを意識した生地を3層に重ねて実際に火であぶって焼き目をつけています。

さらに、竹炭の粉末を使ってうなぎの皮特有の黒さも表現しています。

うなぎの稚魚のシラスウナギの漁獲量が減少傾向にあることや、海外での需要の高まりなどを背景にうなぎの価格が上昇していることから、代替食品の開発を進めてきたということです。

価格は1セット1500円で、土用の丑の日にあわせてネット販売をすることにしています。

日清食品ホールディングス食品開発部の中山貴照次長は「この先、うなぎを食べられなくなる日が来るのではないかと危惧して今回の製品をつくった。どれくらい需要があるかを確かめながら幅広く展開することを考えていきたい」と話しています。

「代替たんぱく質」 市場規模は

植物由来の原料でつくる代替肉や代替シーフードなど「代替たんぱく質」の市場規模は高い成長が予想されています。

民間のシンクタンクの調査によりますと、代替たんぱく質の世界の市場規模は、メーカーの出荷額ベースの推計で、おととしは4861億円でしたが、2025年には1兆1919億円に拡大し、2030年にはおととしの6.8倍の3兆3113億円に拡大すると予想されています。

世界的な人口の増加による食料不足問題や、飼料や水の消費をめぐって畜産業の環境への影響を懸念する消費者の意識が高まることが背景にあると調査会社はみています。

代替たんぱく質は海外市場を中心に普及が進んでいましたが、日本でもこのところ大手食品メーカーなどが相次いで参入し、小売店での販売や外食チェーンでの展開も広がり始めています。

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