“秋田で記録的な雨量 災害リスク高まるおそれ” 日本気象協会

東北地方で予想される大雨について日本気象協会は、特に秋田県で記録的な雨量となり災害のリスクが急激に高まるおそれがあるとの推計結果を発表しました。
日本気象協会は、秋田県では16日までの48時間に降る雨の量が、多いところで400ミリ前後に達すると予想しています。

秋田県では2017年7月、梅雨前線による大雨の影響で川の氾濫などによる浸水被害が起きていて、当時に匹敵する雨量だということです。

秋田県で過去に降った48時間の雨の量と比べると、この20年ほどに観測された最多雨量の1.5倍を超えるところもある見込みだということです。

これまで実際に起きた災害を検証した結果
▽過去最多の雨量を超えると災害のリスクが高まり
▽1.5倍を超えると犠牲者が急増する傾向があるということです。

日本気象協会は、前線の位置や雨の降り方の予想には不確実性があり、秋田県のほか、岩手県や青森県などでも大雨のおそれがあるとしていて、最新の気象情報を確認するよう呼びかけています。

日本気象協会社会・防災事業部の本間基寛担当部長は「地域によって危険な雨量は異なり、東北は今月大雨となった九州北部などと比べ、少ない雨量でも災害の危険性が高まる可能性がある。雨が強まる前にハザードマップで自分がいる場所を確認し、浸水リスクや避難場所、避難経路の確認など備えを進めてほしい」としています。