尖閣沖 船侵入の中国海警局「日本漁船を領海から退去」主張

13日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船2隻が、日本の漁船1隻の動きに合わせるように日本の領海に一時、侵入したことについて、中国海警局がホームページを通じて「日本の漁船を領海から退去させた」などと主張していることが分かりました。

第11管区海上保安本部によりますと、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船2隻が、13日午前5時前に尖閣諸島の大正島の沖合で日本の漁船1隻の動きに合わせるように相次いで領海に侵入しました。

2隻はその後、13日夜10時までに領海を出ましたが、今回の領海侵入をめぐって、中国海警局がホームページを通じて「法律に基づき、不法侵入した日本の漁船を領海から退去させた」などと主張していることが分かりました。

中国海警局の船をめぐっては、尖閣諸島周辺の日本の領海内でことし1月に石垣市が海洋調査を行った際や3月に日本のヨットが航行した際にも、その動きに合わせるように領海に侵入し、海警局が似た内容の主張をホームページに掲載しています。