千葉県 PCR検査など不正申請の医療機関に補助金不交付決定

新型コロナのPCR検査などの費用を、件数に応じて補助する千葉県の事業で補助を申請した医療機関が、検査件数を水増しするなどの不正を行っていたことが分かり、県は、不正が判明した去年7月から9か月間のおよそ1万8000件分の補助、1億6000万円全額を交付しないことを決めました。

千葉県は、おととし12月からことし3月まで、新型コロナのPCR検査や抗原検査が無料で受けられる事業を行い、検査を担った医療機関などに、その費用を件数に応じて補助しています。

県によりますと、この事業で検査を実施した県外の医療機関が、去年7月からことし3月までの9か月間の検査件数を水増しして、補助金を申請していたことが交付前の調査で分かりました。

医療機関が提出した、検査を受けた人の資料に、存在しない地名や、同じ携帯電話番号が400件近く記載されていたということです。

県は、この期間の、およそ1万8000件分の補助、1億6000万円全額を交付しないことを決め、14日、医療機関側に通知しました。

この医療機関には、去年6月1か月分の補助およそ100万円をすでに交付しており、県は不正がないかを確認し、必要に応じて対応することにしています。