関東北部で非常に激しい雨 土砂災害や浸水など警戒を

前線の活動が活発になり、近畿や北陸、関東北部などで雨雲が発達し、関東北部では非常に激しい雨が降っています。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意が必要です。一方、前線の北上に伴って、15日から16日の日曜日ごろにかけては、東北で大雨のおそれがあり、早めの備えを進めてください。

気象庁によりますと、前線や上空の寒気の影響で、西日本の日本海側や東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になり、この時間は近畿や北陸、それに関東甲信越で雨雲が発達しています。

午後9時までの1時間には、
▽国土交通省が栃木県の高根沢町に設置した雨量計で、80ミリの猛烈な雨を観測したほか、
▽午後10時までの1時間には、水戸市で66ミリの非常に激しい雨が降りました。

北陸や山陰などでは、12日夜から13日朝にかけて発達した雨雲が次々と流れ込み、この48時間に降った雨の量が200ミリを超える大雨となっていて、地盤が緩んでいるところがあります。

これまでの雨で、富山県と新潟県では土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

また、京都府では、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。

14日にかけ 北陸で警報級の大雨おそれ

前線は今後、ゆっくり北上する見込みで、14日にかけては北陸で、15日以降は東北の日本海側を中心に大気の状態が不安定となり、警報級の大雨となるおそれがあります。

また、関東甲信も14日にかけて局地的に雷を伴って激しい雨が降る見込みです。

予想される雨量

14日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽北陸で150ミリ
▽新潟県で120ミリ
▽関東甲信で100ミリと、予想されています。

15日夕方までの24時間に降る雨量は、いずれも多いところで、
▽東北で100ミリから200ミリ
▽北陸と新潟県で50ミリから100ミリ

さらに16日 日曜日の夕方までの24時間には、
▽東北で100ミリから150ミリの雨が降る見込みです。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうにも十分注意するよう呼びかけています。