日韓外相会談 原発処理水の放出 迅速な情報共有で理解求める

林外務大臣は訪問先のインドネシアで韓国のパク・チン(朴振)外相と会談し、福島第一原発の処理水を薄めて海に放出する計画について、透明性を持って迅速に情報共有することなどを伝え、理解を求めました。

会談はインドネシアのジャカルタで、日本時間の13日正午ごろからおよそ45分間行われました。

この中で林大臣は、福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画について、国際安全基準に合致しているとするIAEA=国際原子力機関の報告書の内容を踏まえて説明しました。

そして放出の開始後、モニタリングで放射性物質の濃度が基準を超えれば、計画どおり直ちに中止することや、透明性を持って迅速に情報共有することなどを伝え、理解を求めました。

また、両外相は北朝鮮が12日にICBM級の弾道ミサイルを発射したことについて、国際社会の平和と安全を脅かすものだとして強く非難するとともに、アメリカを交えた3か国で緊密に対応していくことを確認しました。