ファーストリテイリング9か月間の決算 海外事業好調で過去最高

ユニクロを展開するファーストリテイリングのことし5月までの9か月間の決算は、中国での売り上げが大きく伸びるなど海外事業が好調で、売り上げ、利益ともに過去最高となりました。

ファーストリテイリングの去年9月からことし5月まで9か月間のグループ全体の決算は、売り上げが前の年の同じ時期を21.4%上回って2兆1435億円、最終的な利益は0.3%増加して2385億円となり、いずれもこの時期としては過去最高となりました。

特に中国ではコロナ禍からの消費回復に加え、ブランド力の強化などで、ことし5月までの3か月間は既存店どうしの比較で売り上げが前の年の同じ時期と比べて4割以上伸びています。

このほか、北米やヨーロッパなどでも売り上げと利益を伸ばし、好調な海外事業が業績を伸ばしました。

一方、国内事業では売り上げは伸ばしたものの、円安による原材料コストの上昇などで営業利益は前の年の同じ時期に比べて3%減少しました。

会社では海外事業は引き続き好調だとみて、ことし8月まで1年間の業績予想について、最終的な利益を200億円増やして2600億円に上方修正しました。

会見した岡崎健CFOは「コロナ禍で苦しい中でもマーケティングや人材などへの投資を続けてきたことで、中国市場の回復期に需要を取り込むことができた。この勢いを続けていきたい」と述べました。