動物実験に代わる技術で医薬品の効果確認 2年後の事業化目指す

盛岡市の医療機器メーカーは京都大学とともに、動物実験に代わって開発中の医薬品の効果を確かめる技術を開発し、2年後の事業化を目指すベンチャー企業を立ち上げました。

ベンチャー企業を立ち上げたのは盛岡市の医療機器メーカーと京都大学大学院工学研究科の横川隆司教授ら3人で、13日、岩手県庁で記者会見を開いて概要を発表しました。

医薬品や化粧品などの開発の際に行われる動物実験を巡っては、世界で規制の動きが広がっています。

企業によりますと、細かい穴があいたチップにiPS細胞を詰めることで、人間の臓器など体内の環境を再現する手法の開発を進めていて、動物実験に代わる技術として製薬会社などから医薬品の効果を調べる業務を受託し、2年後の事業化を目指すとしています。

この企業で新たに代表取締役に就任した盛岡市の医療機器メーカーの片野圭二社長は「岩手、東北の技術を結集して、動物実験をめぐる世界的な課題の解決にチャレンジしたい」と話していました。