自転車ヘルメット 安全基準満たしていない製品も 注意呼びかけ

自転車や電動キックボードの搭乗時のヘルメットの着用が努力義務化されましたが、国民生活センターが市販されているヘルメットを調べた結果、衝撃を吸収する性能が不足しているなど、製品安全協会が定めた自主的な安全基準を満たしていない製品が多数確認され、注意を呼びかけています。

ことし、着用が努力義務化された自転車や電動キックボード用のヘルメットは、製品安全協会などが自主的に定めた安全基準を満たした製品の使用が推奨されていますが、実際には、安全性が保たれていない製品が数多く出回っていると指摘されています。

こうした中、国民生活センターが、通販サイトで販売されている自転車用のヘルメットで、製品安全協会の安全規格マークが表示されていない商品9点について、安全性を確認するテストを行いました。

その結果、
▽すべての商品で衝撃を吸収する性能が協会の安全基準を大きく下回り、ヘルメットをしていても転倒時のけがを防げないおそれがあったということです。

また、
▽7点であごひもの強度が不足していて、事故の際にあごひもが切れて脱げてしまう可能性が高いことが分かったほか、1点はそもそもあごひもがついていなかったということです。

国民生活センターは、
▽ヘルメットは製品安全協会などが定める安全規格マークが表示されているものを選ぶことや、
▽購入する際は、実際にかぶって頭の大きさに合っているかを確かめることなど、注意を呼びかけています。