楽天 ポイント還元率引き上げ新戦略 ポイント経済圏競争激化

いわゆる“ポイント経済圏”への囲い込み競争が激しさを増しています。楽天グループはポイントカードとスマホ決済を同時に使った場合に還元率を引き上げる新たな戦略を打ち出しました。

ポイント経済圏は、買い物などに使えるポイントの付与によってクレジットカードや携帯電話などさまざまなサービスを自社のグループで囲い込む戦略で各社の間で競争が激しさを増しています。

このうち楽天グループは12日、事業説明会を開き、ポイントカードとスマホ決済を同時に使った場合に、この夏の期間、ポイント還元率を3倍に引き上げる新たな戦略を打ち出しました。

各社の競争では、急速に契約者数をのばしてきたライバルのPayPayが囲い込み戦略の一環として、支払いの登録を自社のクレジットカードに限定する方針を打ち出しています。

さらに、Tポイントの陣営も、来年春、三井住友フィナンシャルグループのポイントサービスと統合する方針で、競争はさらに一段と激しさを増しそうです。

楽天ペイメントの小林重信社長は「楽天には21年間かけて70以上のサービスをつなげてきた歴史がある。グループのシナジーでポイント経済圏で戦っていく」と述べました。