NATO首脳会議 岸田首相 安保面での協力強化図る新文書を発出へ

リトアニアを訪れている岸田総理大臣は、このあとNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に臨みます。会議にあわせ、日本とNATOの安全保障面での協力強化などを図る新たな文書を発出する見通しです。また会議などでは北朝鮮による弾道ミサイル発射にも言及するものとみられます。

日本時間の12日未明、リトアニアに到着し、現地のホテルで一夜を明かした岸田総理大臣は、午後にはNATOのストルテンベルグ事務総長との会談に臨みます。

会談では、ウクライナ侵攻を続けるロシアと連携を深める動きを見せている中国を念頭に日本とNATOの安全保障面での協力強化などを図る新たな文書を発出する見通しです。

その後、岸田総理大臣はNATOの首脳会議に出席し、ヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障は不可分な情勢にあるとして、新たな協力文書を踏まえ、連携を深めていくことを強調するものとみられます。

また、一連の会談や会議では、北朝鮮による弾道ミサイル発射にも言及するとみられ、平和と安定を脅かすものだとして、国際社会の結束を呼びかけたい考えです。

このほか12日夜には、各国首脳との個別の会談も予定され、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談では日本としてできる支援を力強く継続していくことを直接伝えることにしています。