ユネスコ アメリカの正式復帰を発表 トランプ前政権時代に脱退

ユネスコ=国連教育科学文化機関は11日、5年前に脱退したアメリカが正式に復帰したと発表しました。

アメリカの分担金は予算全体の20%あまりを占めていたことから、ユネスコはアフリカやジェンダー平等に関連した活動を強化できるなどとして歓迎しています。

アメリカは2017年、トランプ前政権時代に、ユネスコについて「反イスラエル的だ」などとして、翌年、ユネスコから脱退しました。

その後、アメリカのバイデン政権がユネスコに復帰する意向を示したことを受け、先月、フランスのパリにあるユネスコ本部での臨時総会で投票が行われた結果、アメリカの復帰が承認されました。

そして、ユネスコは11日、アメリカが復帰に必要な手続きを終えたとして、10日付けでユネスコに正式に復帰したと発表しました。

アメリカの分担金はユネスコの予算全体の20%あまりを占めていたことから、ユネスコは発表の中でアフリカでの活動やジェンダー平等のための活動を強化できるなどとしてアメリカの復帰を歓迎しています。

アメリカのバイデン政権は、トランプ前政権が離脱した地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」などにも復帰していて、ユネスコへの復帰で国際協調を重視する姿勢を改めて示した形です。