スウェーデンNATO加盟へ 米大統領がトルコとの首脳会談で謝意

スウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟に向けてトルコが議会にはかることに合意したことについて、アメリカのバイデン大統領はトルコのエルドアン大統領との首脳会談で謝意を示しました。

トルコがアメリカに求めてきたF16戦闘機の供与が今後、実現するのかが焦点となっています。

アメリカのバイデン大統領とトルコのエルドアン大統領との首脳会談は11日、NATOの首脳会議が開かれているリトアニアの首都ビリニュスでおよそ1時間、行われました。

会談の冒頭、バイデン大統領は、エルドアン大統領がスウェーデンのNATO加盟に向けてなるべく早くトルコ議会で批准の手続きを進めることに合意したことについて「この歴史的な会議をより意義深いものにした」と謝意を示しました。

一方、エルドアン大統領は「きょうの会談は最初の一歩だ。われわれは新しいプロセスを始める」と述べ、アメリカとの関係強化に意欲を示しました。

トルコはこれまでアメリカにF16戦闘機の供与を求めてきましたが、実現してきませんでした。

これについて、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は首脳会談に先立ち、記者会見で「バイデン大統領は供与に向けて議会と協議する考えだ」と述べていて、両国の関係強化に向けた動きが出る中、トルコへのF16戦闘機の供与が今後、実現するのかが焦点となっています。