北海道 根室 特産の花咲ガニ 初水揚げ 量は例年より多く

北海道根室市では特産の花咲ガニの漁が始まり、11日、初水揚げが行われました。

甲羅や足に多くのトゲがある花咲ガニは道東の根室半島沿岸などでとれるカニで、ゆでると甲羅がまっ赤に染まり、身は独特の濃厚な味わいがあるのが特徴です。

10日から根室半島沿岸での漁が始まり、11日の朝、根室市の花咲港に9隻の漁船が戻って初水揚げを行いました。

漁業者たちは、甲羅の大きさが10センチ余りに育ったカニの入った袋やケースを次々と船からおろしていました。

花咲港での11日の水揚げは5トン余りで初日としては例年より多く、入札では、最も高いもので1キロ当たり3300円と、去年とほぼ同じ価格で取り引きされました。

花咲ガニをめぐっては、近年、根室市での水揚げ量が30年前のピーク時の5分の1ほどに落ち込んでいることから、ことしも地元の漁協などは本来漁獲できる量に対してオスは7割、メスは5割に漁獲を抑えることにしています。

漁業者の男性は「鉄砲汁などにするとおいしいので、たくさんの人に食べてほしい」と話していました。

花咲ガニの漁は、9月20日まで行われます。