月探査機「SLIM」など搭載 H2Aロケット 8月26日打ち上げへ

日本初の月面着陸を目指す月探査機「SLIM」などを搭載した「H2A」ロケット47号機が、来月26日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられることになりました。

「SLIM」は、精密な着陸技術の実証と月の岩石などを調べるため、日本初の月面への着陸を計画しているJAXA=宇宙航空研究開発機構の無人探査機です。

JAXAは11日、「SLIM」を搭載した「H2A」ロケット47号機を来月26日の午前9時34分に種子島宇宙センターから打ち上げると発表しました。

月への着陸が成功すれば世界で4か国目で、得られたデータは、宇宙飛行士の月への着陸を目指すアメリカの国際プロジェクト「アルテミス計画」にも利用されることになっています。

「H2A」ロケットにはこのほか、NASA=アメリカ航空宇宙局などと共同で開発したX線観測衛星「XRISM」も搭載される予定です。

「H2A」ロケットをめぐっては、ことし3月に新たな主力ロケット「H3」の初号機が打ち上げに失敗し影響が懸念されていましたが、JAXAは共通する部品の検査を強化するなど対策を講じてきました。

「H2A」ロケットは打ち上げ能力を強化した「H2B」も含めると、成功率98%と世界的にも高い水準を誇っていて、「H3」の打ち上げ失敗以降、初めてとなる大型ロケットの打ち上げが成功するか注目されます。