Q.現在メッツはポストシーズン進出が厳しい状況となっているが、シーズン後半はどのような気持ちで戦うか?
A.前半戦なかなかうまく行かないことも、僕だけじゃなくてチームのみんなあったと思うんですが、後半に向けて7月はいい形で戦えてきたと思っているので。そこからみんながちょっとずつよいものが出せれば、よい結果が出て来るんじゃないかなと思います。
Q.ホームラン競争はチームメートのアロンゾ選手が優勝すると思うか?
A.しっかり応援したいと思います。
Q.改めてオールスターに選ばれた時の率直な気持ちは?
A.もう驚きが一番最初で、本当に選ばれると思っていなかったので。最初は何の話かわからないくらいわかっていなかったです。
Q.急きょ選ばれたが、もともとこのオールスターブレイクは何をするつもりだったのか?
A.自分の次の登板に向けてトレーニングを自分で組みながらやるつもりだったので、それが飛ぶなあと思いました。
Q.家族と過ごすつもりだった?
A.いやもう全然。自分でゆっくりして次の登板に向けてっていう形で準備していたので、ズレたなと思いました(笑)
Q.大リーグでも代名詞のお化けフォークが通用していると感じているか?
A.いい時はもちろん空振りが取れるなと思いますけど、調子が悪かったりちょっとダメな時に、ごまかせないなというのがこっちの野球をやってみて思います。日本の時は調子が悪くてもごまかせるみたいなことが結構あったんですけど、こっちはすぐ捕まるというか、何とかできないなあというのはこっちに来て思いました。
Q.その上で、今後どのように組み立てなどを行っていく?
A.やっぱり投げていく中で、フォークだったり、ほかの球というのがほかのチームに浸透すればするほど、データが出れば出るほど、こっちも対策を立てやすくなったりするので。その追いかけっこになると思うんですけど、これからまた楽しい部分が増えるなと思います。
メッツ 千賀滉大 初選出のオールスターゲームで前日会見
大リーグ、メッツの千賀滉大投手が初めて選出されたオールスターゲームで前日会見に臨みました。大リーグ1年目のシーズン前半の総括や、代名詞となっている「お化けフォーク」の手応えなど日米メディアの質問に応じました。今シーズン終了後にFAになる大谷翔平選手を「メッツに勧誘する気はあるか?」という大胆な質問にもジョークを交えて応じました。
Q.メッツの豪華な先発投手陣の中でプレーしているが、何か得るものは?
A.本当に日々勉強させてもらってますし、本当にかわいがってもらってるなというふうに僕が思っているだけかもわからないですけど(笑)。僕の映像を見て反省会をやったりもしてくれるので、すごく勉強になってます。いつも僕に気をかけてくれるのは、シャーザーだったり、ふだんロッカーでたあいない会話でもバーランダーが声をかけてくれたり、あの2人が僕の中で野球に取り組むにあたってすごく真摯(しんし)に教えてくれるので、本当にありがたい存在だなと思います。
Q.オールスターで投げるとなればどんなピッチングをしたい?
A.大谷選手と戦えるなら、思いっきり三振を取るか、思いっきり遠くに飛ばされるかのどっちかで楽しみたいなと思います。
Q.監督から登板の予定などは聞いているか?
A.これからですね。
Q.大リーグに実際に来てみて、一番違うなと思った事は?
A.移動の大変さは聞いていて「まあできるだろう」と思っていたんですけど、想像以上に大変だなあというのが前半戦の感想で一番だと思います。時差は僕は東海岸なので、こっちのカリフォルニアまで来なければそんなに感じないんですけど、やっぱり(飛行機で)飛んで試合して、飛んで試合して、という感じなので。それは大変だと思います。
Q.フォークボールの空振り率がメジャーでもトップクラスだが、予想していた?
A.全く予想していなかったですし、前半戦だけなんでまだもちろん分からないですけど。後半それがどういうふうになるのかというのも自分次第になってくると思うんですけど。その球があれば生きてくるピッチング内容というのも絶対に多いと思うので、そこはまたしっかりデータとの掛け合いなのかなと思います。
Q.左バッターにも右バッターにもインコースのボールというのがとても重要なのでは。
A.そうですね、やっぱりそこを中心に投げることが非常に多いと思いますし、僕もまっすぐは日本の時と違ってシュート成分がだいぶ少なくなっていると思うし、その球でファールを取りながらというのはけっこう多いと思うので。それに関しては他の球との兼ね合いももちろんありますけど、だからこそフォークが生きてくるのかなと思います。
Q.アメリカに来て一番精度の上がった球は?
A.やっぱりまっすぐとカッター(カットボール)が成長したのがすごい大きいかなと思います。数字的にも全然違いますし、すごい使える球になってきているんじゃないかと思います。
Q.カットボールが多いのは、フォークに絞られない、見逃されないため?
A.もちろんそうですね。フォーク、フォークにならないようにというのもそうですし。カットボールという球が、日本の時はスイッチが全然違って、いい球になってきているので。抜けたらもちろん長打になるんですけど、抜けなかったら、今ほぼ打たれていないと思うので、そこの精度というのはいいと思います。
Q.この前はカットボールが95マイル(152キロ)出ていた。
A.それはもうバッターの反応だったりを見ながらだと思うので、そこは状況かなと思います。
Q.大リーグで実際に対戦してみたい打者は?
A.名前がすごい選手もそうですし、実績がある人がたくさんいると思うので。その舞台に立てるだけで幸せなことなんじゃないかと思ってます。
Q.ナショナルリーグのチームで話してみたい選手は?
A.やっぱりピッチャー陣とはいろいろ話せればいいなと思っています。
Q.大谷選手との関係は?
A.ちょっと侍(ジャパン)で同じになっているのとか。日本の同じチームでやっていたとかいう訳ではないですけど、結構しゃべっていたことが多かったので。きょうもしゃべってもらえるかすごい不安でしたけど、しゃべってもらえて一安心でした(笑)。
Q.何を話しましたか?
A.シークレット(笑)。
Q.またいつか同じチームでプレーする可能性もあるか。
A.いやー、それはもうお互いがそんな人生の選択をするかなので。そうなれば、すごいおもしろいことになるんじゃないかと思います。
Q.大谷選手をメッツへ勧誘する気はありますか?(笑)。
A.じゃあ、この帽子をかぶせてきます(笑)。
Q.去年の12月にメッツと契約した時点で、ルーキーシーズンのオールスターというのは予想できていたか?
A.いや、もう3日前まで思っていなかったです。
Q.日本選手でルーキーでのオールスター出場だと野茂さんなどがいたが、日本で見ていた時の思い出は?
A.本当に派手でお祭り感がすごい強くて、みんなで楽しんで野球をやっている印象がすごい強くあるので。そこにいられるというのがすごい不思議な気持ちですけど、この空間を楽しみたいなと思ってます。