フランスのパリで開かれているパラ陸上の世界選手権は、4位以内に入ると来年のパリパラリンピックの出場枠を獲得できます。
大会3日目の10日は、男子走り幅跳び、義足のクラスの決勝が行われ、6大会連続のメダル獲得を目指すパラ陸上の第一人者、山本選手と山本選手に誘われたのをきっかけにパラ陸上を始めた初出場の22歳、近藤元選手が出場しました。
このうち山本選手は1回目の跳躍で5メートル87センチをマークしましたが、その後は記録を伸ばすことができず、8位と6大会連続のメダル獲得はなりませんでした。
また近藤選手は、1回目の跳躍で6メートルをマークし、7位に入りました。
優勝は、みずからの持つ世界記録を更新する7メートル25センチをマークした、ドイツのレオン・シェファー選手でした。
このほか、男子走り高跳び義足のクラスには、2大会連続でメダルを獲得している43歳の鈴木徹選手が1メートル85センチの記録で6位でした。

パラ陸上世界選手権 走り幅跳び 山本篤 6大会連続メダルならず
フランス・パリで開かれているパラ陸上の世界選手権は男子走り幅跳び義足のクラスの決勝が行われ、山本篤選手は8位で、6大会連続のメダル獲得はなりませんでした。
山本「できることはやってきたがうまくいかなかった」
男子走り幅跳び義足のクラスで8位だった山本篤選手は「全体的に苦しいジャンプになった。今できる全力を尽くしてという形でやってきたが、厳しい状況だった。いろいろできることはやってきたが、うまくいかなかった」と厳しい表情で話しました。
そして、来年のパリパラリンピックについて「パリにつながるかという問題があるし、僕自身も今後どうするか考えたい。今の状態をダラダラ続けていてもいい結果にはならないので、いったん休んでしっかり体を回復させられるか、もう無理なのか、そのあたりは、時間をかけて考えたい」などと話し、みずからの進退について言及しました。